ジェームズボンド法とはルーレットで特定の3つの賭け方に同じ額を賭け続けるベッティングシステムです。
ジェームズボンド法ではルーレットにある37か所のポケット(0~36)のうち、25か所をカバーする賭け方であり、確率としては約67.5%で勝つことができます。
フラットベット(賭け方が常に一定)であるため、賭ける場所さえ覚えてしまえば初心者でもすぐに使えるという点も特徴です。
【基礎】ジェームズボンド法の使い方
ジェームズボンド法では「0のストレートアップに1ドル」「13-18のダブルストリートベットに5ドル」「19-36のハイベットに14ドル」という賭けを行います。

なおジェームズボンド法は0が1つしかないヨーロピアンルーレットでの使用が前提です。
また賭け金は変更することも可能であり、ストレートアップのベット額を1倍とすると、ダブルストリートベットが5倍、ハイベットが14倍となるように調整しても構いません。
ルーレットの賭け方については「【ルーレット】賭け方と払い戻し倍率(配当倍率)を解説」の記事も参考にしてください。
ジェームズボンド法のシミュレーション
ストレートアップに1ドル、ダブルストリートベットに5ドル、ハイベットに14ドルをベットした時の配当倍率と利益を確認してみましょう。
賭け方 | 配当倍率 | 的中率 | 賭け金 | 払戻金 | 純利益 |
---|---|---|---|---|---|
ストレート | 36倍 | 2.7% | 1ドル | 36ドル | 35ドル |
ダブルストリートベット | 6倍 | 16.2% | 5ドル | 30ドル | 25ドル |
ハイベット | 2倍 | 48.6% | 14ドル | 28ドル | 14ドル |
純利益が賭け金を除いた純粋な利益
またジェームズボンド法の勝率は67.5%なのでおよそ3回に1回は負けるということになります。以上を前提にシミュレーションを見てみましょう。
回数 | 賭金 | 結果 | 的中した賭け方 | 利益 | 合計損益 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 20ドル | 勝ち | ハイベット | $14 | $+14 |
2 | 20ドル | 勝ち | ハイベット | $14 | $+28 |
3 | 20ドル | 負け | – | $-20 | $+8 |
4 | 20ドル | 勝ち | ハイベット | $14 | $+22 |
5 | 20ドル | 勝ち | ハイベット | $14 | $+36 |
6 | 20ドル | 負け | – | $-20 | $+16 |
7 | 20ドル | 勝ち | ハイベット | $14 | $+30 |
8 | 20ドル | 勝ち | ハイベット | $14 | $+44 |
9 | 20ドル | 負け | – | $-20 | $+24 |
※2勝1敗を繰り返した場合
確率通りに2勝1敗が続くのであれば、最も的中率が高く払戻金が少ないハイベットが出続けたとしても利益が残ります。
ジェームズボンド法の強み|シンプルな賭け方
ジェームズボンド法には「賭け方がシンプルで使いやすい」など3つの強みがあります。
ジェームズボンド法の強み
- 賭け方がシンプルで使いやすい。
- 利益が出る確率が67.5%と高い。
- 賭け金を増やす必要が無い
利益が出る確率も高く、また仕組みもシンプルなので、勝ち負け関係なく気軽に遊んでみたいときには良い方法と言えます。
また賭け金を増減させることが無いので、あらかじめ使う賭け金を決めておきやすいという点もメリットでしょう。
ジェームズボンド法の弱点|賭け金が高め
ジェームズボンド法には2つの弱点がありますが、特に賭け金が高めに設定されているという点は理解して使いましょう。
ジェームズボンド法の弱点
- 1回に必要な賭け金が高い。
- 負けを取り返す能力は無い。
1ドルを基準として考えても1度の賭け金は20ドル(3,000円)とやや1回の賭け金が高いです。そのため、少額で遊んでいる人にとっては向いていない手法と言えます。
またモンテカルロ法などのように負けを取り返す能力はありません。
そのため、確率通りに2勝1敗が続けば良いですが、1勝1敗となるようなことが続いてしまうと、ジワジワと損失が拡大していきます。